2016参院選情勢分析 近畿ブロック当落予想

2016参院選 近畿ブロック当落予想

2016参院選近畿ブロックの当落予想です。

 

大阪ダブル選の快勝で勢いに乗るおおさか維新。

 

大阪以外の近畿圏でも旋風を巻き起こすことができるのか。

 

 

滋賀(定数1)

 

2010は民主が10万票差で勝利したが、2013は自民が逆に14万票差をつけて勝利。

 

民主にとっては防衛戦になるが、勢いは自民にあり厳しい戦いを強いられる。

 

 

2014の比例票では野党票全て足せば与党票を上回っているが、おおさか維新が関西圏全区に擁立する意向を示している。

 

仮に野党がまとまったとしても政権批判票はおおさか維新にも流れるので勝利は厳しい。

 

ましてや野党共闘が成立するかどうかもまだ未知数であり、滋賀は自民優勢と言える。

 

 

4/25更新:野党共闘が成立。野党にもチャンスが出てきたがそれでも自民有利だろう。

 

 

当選予想

 

自民党:小鑓隆史

 

 

6/27更新:公示後序盤情勢報道

 

自民党の小鑓氏がリードするも、民進党の林氏が懸命に後を追う。

 

 

京都(定数2)

 

2010では民主の福山が一位当選で自民が二位。

 

しかし2013では自民一位、共産が二位と民主は議席を落としており、安保法案反対で矢面に立った福山にとって試練の戦いになる。

 

 

勢いから言えば自民の議席獲得は堅く、残り1議席を争う勝負。

 

民主の福山、共産の大河原、そしておそらく擁立してくるであろうおおさか維新を含めた三つ巴の戦いになる。

 

 

2014の比例票を見てみると民主が18万、維新が19万、共産も19万と横一線。

 

どこも決め手がなく直前までもつれそうだが、現時点での予想は現職の福山がやや優勢という予想にしておく。

 

 

2/8更新:京都市長選で共産党候補が大敗。前回から大きく票を減らしており、大票田の京都でも勢いを失っている。京都での共産党の当選はかなり遠のいたと見る。

 

おおさか維新も未だに候補者を擁立できておらず、最後の1議席獲得勝負は民主>おおさか維新>共産の順に有利と見る。

 

 

2/14更新:自民、民主、共産、お維新が2枠を争った八幡市議補選でお維新が1位、自民が2位で議席獲得。

 

参院選でおおさか維新の議席が獲得できる可能性が少し高まったか。候補者次第では民主福山に勝てる可能性も十分ある。

 

 

4/26更新:京都3区補選で民進党の泉健太氏が大勝。京都の2議席目争いも民進党がリードと予想。

 

 

当選予想

 

自民党:二之湯智
民進党:福山哲郎

 

 

6/27更新:公示後序盤情勢報道

 

自民党の二之湯氏が首位を走り、民進党の福山氏が後に続く。

 

共産党の大河原氏も逆転可能な差で福山氏を追っている。

 

 

大阪(定数4)

 

4議席ある大阪だが大阪ダブル選で圧勝したおおさか維新、そして60万票ほどの基礎票がある公明の議席は有力。

 

残り定数2を自民、共産、民主、2議席目を狙いに行く維新が争う。

 

 

自民もダブル選では敗れたとはいえ2010は70万票獲得して一位、2013は81万票で二位、2014も87万票を獲得しており、勢いは衰えているものの当選は有力。

 

2議席当選を目指すおおさか維新は100万票以上の票を持っており、きちんと票割ができれば確実に二人を当選圏内に入れることができる。

 

共産党は2013、2014でも安定して45万票ほどを獲得しており、おおさか維新の票割が失敗したら4議席目に食い込むチャンス。

 

しかし大阪ダブル選の惨敗で共産党も勢力を落としており議席獲得は容易ではない。

 

 

民主は地方選でも惨敗していて大阪での組織が壊滅状態であり当選はかなり厳しい。

 

予想としてはダブル選圧勝で勢いに乗る維新が2議席目を獲得して自民、公明、お維、お維という4議席が堅いと見る。

 

 

当選予想

 

おおさか維新:浅田均
おおさか維新:高木かおり
公明党:石川博崇
自民党:松川るい

 

 

6/27更新:公示後序盤情勢報道

 

おおさか維新が強さを見せ、2議席をうかがう情勢。自民党、民進党の票も一部維新に流れている。

 

1位はおおさか維新の浅田氏、2位は自民党の松川氏、3位と4位は僅差で公明党の石川氏とおおさか維新の高木氏が続き、ここまでが当選圏内。

 

少し離れて共産党の渡部氏と民進党の尾立氏が懸命に追っている。

 

 

兵庫(定数3)

 

今まで定数2だった兵庫だが3に増えることで公明が参戦してくる。

 

まず2010、2013と過去二回トップ当選している自民の議席獲得は有力。

 

残り2議席をおおさか維新、民主、公明、共産で争うが有力なのはおおさか維新と公明だろう。

 

 

維新は2013でも二位当選しており、2014でも50万票以上獲得している。

 

公明、民主は2014の比例票でほぼ横並びだが民主は大阪同様に関西圏では組織が崩壊しつつあり、逆に公明は自民のアシストが期待できる。

 

 

共産は2010が20万票、2013が22万票、2014が26万票と票数は伸ばしているもののまだ足りない。

 

30万票は超えないと勝負にならないだろう。

 

兵庫は自民、おおさか維新、公明の当選が有力と予想する。

 

 

余談だが京都、大阪、兵庫では民主と共産が足を引っ張り合っており、結果的に自民、公明、おおさか維新などが得している構図となっている。

 

とはいえ当選の可能性がある複数区で野党共闘が成立する見込みも薄い。関西圏は護憲政党にとってかなり厳しい情勢だ。

 

 

当選予想

 

自民党:末松信介
公明党:伊藤たかえ
おおさか維新:片山大介

 

 

6/27更新:公示後序盤情勢報道

 

自民党の末松氏が首位を走り、おおさか維新の片山氏が2位に続く。

 

3位は公明党の伊藤氏だが4位の民進党水岡氏との差は大きくなく接戦。

 

共産党の金田氏も現状は5位だが逆転は可能な差であり、3位争いは熾烈。

 

 

奈良(定数1)

 

2010では民主が5万票差で勝ったが、2013では自民が20万票差をつけてトリプルスコアに近い差で圧勝。

 

2014の比例票でも野党票全て足したところで与党票に10万票余り足りず、ここは自民盤石。

 

 

当選予想

 

自民党:佐藤啓

 

 

6/27更新:公示後序盤情勢報道

 

自民党の佐藤氏がリード。民進党の前川氏、おおさか維新の吉野氏も懸命に追う。

 

 

和歌山(定数1)

 

2010、2013と連続で自民が圧勝しており、自民の勝利は揺るぎない。

 

2014の野党票合計も与党票に届いておらず自民が盤石。

 

 

当選予想

 

自民党:鶴保庸介

 

 

6/27更新:公示後序盤情勢報道

 

自民党の鶴保氏が大きくリードを広げており盤石の体制。

 

 

 
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2016年参院選情勢予想 まとめ
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