熊本地震と補選の影響 衆参ダブル選挙はあるのか

熊本地震と補選の影響 衆参ダブル選挙はあるのか

まずは平成28年熊本地震で亡くなられた方に哀悼の意を表します。

 

また現在も避難生活が続く被災者の方にお見舞いを申し上げます。

 

 

私自身、今も地震が起きた時も熊本におり被災者の一人となりました。

 

まだまだ不自由なことも多いですが、熊本はもう復興に向けて動き出しています。

 

被災地もみんなで力を合わせて復興に向けて頑張りますので、どうぞ見守って頂けたらと思います。

 

 

さて本日は熊本地震と先日の衆院補選の影響を受けて、夏の衆参ダブル選挙はあるのかということを考察します。

 

 

補選の結果はダブル選を後押しする

 

元々ダブル選は北海道5区補選の結果を見てから判断すると見られていました。

 

結果は自民党が勝ったものの、野党共闘も機能し接戦に。

 

この結果に関してですが、補選の結果だけで判断するならばダブル選はやりたいはずです。

 

 

北海道の補選では野党共闘は成り立ったものの票の足し算は1+1=2を超えることはなく、自民党が勝利。

 

同様の野党共闘が成り立つと自民党が衆院で議席を減らすことは確実ですが、それでも過半数を維持するのは確実な情勢となっています。

 

衆院の2/3を手放して憲法改正できなくなるというリスクはありますが、それを恐れていてはいつまで経っても解散総選挙はできません。

 

 

結局2年後の任期満了までには野党共闘を打ち破らなければいけませんから、いつやれば勝ちやすいかという話になります。

 

答えは今年の夏すぐにやるのが最も勝ちやすいはずです。

 

 

今ならば野党の足並みはまだ揃っておらず衆院でも共闘が成立するかは未知数です。

 

北海道5区補選では無所属の野党統一候補というやり方で成果を出しましたし、このやり方は参院選一人区でもある程度通用します。

 

しかし比例復活がある衆院選の小選挙区では無所属野党統一というやり方はできませんから、補選と同じ方法は使えません。

 

 

結局民進党公認候補に共産党が推薦を出すという形でしか衆院の野党共闘は成り立ちませんが、果たしてそれができるのか。

 

またそれができたとして両党の支持者はきちんと票を上乗せできるのか。

 

残り三か月でそれをやるのはかなり難しいと思われます。

 

 

北海道5区の結果を必要以上に気にして、ダブル選で衆院の2/3を守りたいが故にダブルが打てなかったらどうなるか。

 

たしかに今年は安心です。参院選単独でも勝てるでしょう。

 

 

しかし先の保証はありません。

 

野党に時間を与えることでじっくり共闘を進めさせたら、来年再来年はさらに厳しい情勢になっている可能性もあるのです。

 

今年2/3を失うリスクを恐れすぎて先延ばししたら、来年再来年にさらに追い込まれて政権を失うリスクが出てくる。

 

どちらが与党にとって困るかは明白です。

 

 

与党としてはとにかく勝てる時にやりたい。

 

そして北海道5区補選を見る限り、2/3は割るリスクはあるものの野党共闘をぶち壊せるかもしれないし、過半数以上取って勝つことは確実だろうと読んだはずです。

 

オバマ大統領の広島訪問や伊勢志摩サミット、そして消費税増税延期と支持率を上げるカードもたくさん残されていますから今年の夏にダブル選をやれば大勝できる可能性が高い。

 

政府としてはやれるならばやりたいでしょう。

 

 

しかし熊本地震が

 

政府はできることならダブル選やりたいはずというのは先に述べた通り。

 

しかし熊本地震があり、ダブル選をやったら「被災地は大変なのに選挙なんかやっている場合か」と批判されることは目に見えています。

 

震災復興に専念するためにダブル選は見送るという報道も出ています。

 

 

しかしこれは政府が発表したわけではなく、あくまで報道ベース。

 

政府としてはチャンスがあるならやりたいと思っているはず。

 

「ダブル選はまったく考えてない」というのは地震が起きる前からずっと言っていることですから、鵜呑みにはできません。

 

 

結局ダブル選をやるかどうかは熊本の復興度合と世論の反応を見て判断ということになると思いますが、地震後の世論調査でも衆参ダブル選行っても良いが43%と意外と世論は容認なのではないかという読みもあります。

 

衆参W選「行っても良いと思う」に43% ANN世論調査
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000073410.html

 

 

解散を打つ場合はまず消費税増税延期もセットになるはずですから、

 

「増税して被災地に負担を負わせるわけにはいかない。熊本地震と世界経済の落ち込みもあり、現在は増税できる状況ではない。だから九州復興のためにも増税を延期したいので解散して信を問う」

 

このような論調で増税延期と衆院解散からのダブル選をやることを民意は許すかどうか。

 

それを慎重に探っていくと思われます。

 

 

 
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