2017年東京都議会議員選挙情勢と予想(市町村編)
2017年7月に行われる都議選の情勢予想です。
本日は23区外の市町村をまとめて予想します。
注:この予想は6/15時点での予想です。当サイトの最終議席予想はこちら
八王子市(定数5)
前回は公明党がきっちり1位通過し、自民党が2議席を確保、残り2議席を共産党とみんなの党が分け合った。
今回は都民ファーストが両角穣氏と滝田泰彦氏を擁立し、どちらかの当選は確実だろう。
公明、共産も手堅く1議席を確保し、残り2議席を自民二人と民進が争う構図になる。
自民は伊藤祥広氏と鈴木玲央氏の2人を擁立するが、やや伊藤氏に票が偏りそうか。
票割が上手くいけば自民や都民ファーストが2議席というのもありそうだが、ここは民進が滑り込んで都民、自民、公明、民進、共産になると予想。
立川市(定数2)
前回は自民と民主が1議席ずつを分け合った。
しかし今回は前回民主から当選した現職の酒井大史氏が離党。
民進党は候補者を擁立できず、都民ファーストの会は増田一郎氏を擁立する。
今回は自民と都民ファーストが2議席を分け合うだろう。
武蔵野市(定数1)
前回は自民党が民主党との接戦を制して1議席を勝ち取った。
しかし今回は都民ファーストが鈴木邦和氏を擁立し、前回接戦を繰り広げた自民党の島崎義司氏、民進党の松下玲子氏と三つ巴の争いになりそう。
ここでも都民ファーストが競り勝って1議席を勝ち取ると予想。
三鷹市(定数2)
前回は自民と民主が1議席ずつを分け合った。
今回は都民ファーストが山田浩史氏を擁立し、ここも自民、民進、都民ファーストの3党が2議席を奪い合う激戦区になる。
都民ファーストは地力で勝り、着実に確保しそう。
残り1議席の争いは地力では自民有利だが、元々左派が強い三鷹市ということで民進、共産もいい勝負をしそう。
しかし都民ファーストと自民が2議席を分け合うか。
青梅市(定数1)
前回は民主党が候補者を立てることができなかった選挙区で、自民対共産という無風区になり自民が圧勝。
自民党は前回当選した野村有信氏が再び出馬し、都民ファーストは森村隆行氏を擁立する。
今回は都民ファーストの勢いが勝ると予想。
府中市(定数2)
前回は自民党と民主党が1議席ずつ分け合う典型的な無風区であった。
しかし今回は民進党が候補者を擁立できず、都民ファーストが藤井あきら氏と小山有彦氏を擁立する。
都民ファーストの2議席独占はさすがに厳しく、都民と自民が1議席ずつ分け合うだろう。
昭島市(定数1)
前回は自民党が手堅く議席を確保。
今回は都民ファーストが民進からの離党組である内山真吾氏を擁立し、自民党は現職ではなく中村豪志氏に候補者を差し替える。
ここも自民と都民の一騎討ちになりそうだが、都民ファーストが有利だろう。
町田市(定数4)
前回は自民、公明、民主が3議席を分け合った選挙区で、今回から定数が増えて4議席になる。
都民ファーストも候補者を擁立し、順当にいけば都民、自民、公明、民進が当選となりそう。
しかし自民党は二人擁立するので荒れる要素はあり、共産党が割って入る可能性もある。
小金井市(定数1)
前回は自民党が民主党との接戦を制して議席を勝ち取った。
しかし前回勝利した木村基成氏は自民党を離党して都民ファーストに移籍して世田谷区から出馬予定。
自民党は代わりに廣P真木氏という女性候補を擁立し、都民ファーストは辻野栄作氏を擁立する。
ここも都民対自民という構図になるが、元々非自民系が強い小金井市ということに加え勢いの差もあり都民ファーストの勝利が濃厚だろう。
小平市(定数2)
前回は自民党と民主党が議席を分け合った無風区。
しかし今回は都民ファーストが佐野郁夫氏を擁立し、当選は有力。
残り1議席を自民と民進、共産で争うことになるが、小平市は野党系が強く、4月の市長選でも野党系が自民系候補を破って勝利。
民進と共産で候補者が一本化されれば野党系の勝利もありえたが、今回は別々に擁立するので左派票が割れ、自民党が残り1議席を取りそうだ。
日野市(定数2)
前回は自民党と民主党が議席を分け合った無風区。
しかしここも今回は都民ファーストが参戦してくる。
当初は入江賢氏を擁立予定だったが、被選挙資格の不備により公認取り消し。
菅原直志氏に候補者が差し替えられたが、今の都民ファーストの勢いなら当選は有力だろう。
残る1議席は自民と民進の争いになると思われたが、前回民主党で当選した現職の新井智陽氏は民進党を離党。
結局民進党は候補者を擁立することができず、都民と自民が議席を確保すると予想。
西東京市(定数2)
前回は自民党が楽々とトップ当選を果たし、2議席目は民主党が無所属候補を僅差で破り当選した。
今回は都民ファーストが桐山ひとみ氏を擁立し、当選は有力。
もう1議席は前回大差でトップ当選を果たした自民党の山田忠昭氏が確保するだろう。
西多摩選挙区(定数2)
福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町で構成される西多摩選挙区。
前回は自民党が2位にダブルスコア近い大差で圧勝し、2位の民主党も3位の共産党に大差をつけて楽々当選。
都民ファーストが今回清水康子氏を擁立するが、この地区は自民が強く、1位自民、2位都民ファーストとなりそうだ。
南多摩選挙区(定数2)
多摩市、稲城市で構成される南多摩選挙区。
前回は自民が1位で2位には維新が入った。
しかし維新から当選した石川良一氏は民進党に合流するも、その後離党。
都民ファーストの公認狙いとも噂されていたが、都民ファーストはシンガーソングライターの斎藤礼伊奈氏という異色の候補を擁立。
結局石川氏は都民ファースト推薦ということになりそうだが、都民ファースト系で2議席独占はさすがに厳しそう。
石川氏と斎藤氏のどちらが上になるかは予想が難しいところだが、議席予想としては都民、自民で2議席というのが固い。
北多摩第一選挙区(定数3)
東村山市、東大和市、武蔵村山市で構成される北多摩第一選挙区。
前回は公明がトップ当選し、2位に自民、3位に共産という結果だった。
今回も公明は着実に1議席を確保してくると思われるが、都民ファーストが参戦してくることで順当にいけば共産党が弾き出され、都民、公明、自民となりそう。
ただ比較的野党系が強い地域でもあり、民進、共産も良い勝負をしそう。
都民、公明は有力で、自民、民進、共産が残り1議席を激しく争う選挙区になる。
北多摩第二選挙区(定数2)
国分寺市、国立市で構成される北多摩第二選挙区。
前回は自民党がトップ当選し、生活者ネットが2位に入った。
都民ファーストは生活者ネットを推薦することになったため候補者は擁立せず。
これにより生活者ネットの当選はほぼ確実で残り1議席を自民と民進が争う。
しかし前回は自民が民主に対してダブルスコア以上の大差をつけており、今回も自民が民進に勝利すると予想。
5/31更新:都民ファーストが岡本光樹氏を公認。これにより生活者ネットはかなり厳しくなった
北多摩第三選挙区(定数3)
調布市、狛江市で構成される北多摩第三選挙区。
前回は自民と民主が手堅く2議席を分け合ったが、今回は定数増で3議席となる。
前回民主党から当選した尾崎大介氏は民進党を離党し都民ファースト推薦として出馬する。
また公明党も議席数が増えたことで中島義雄氏を擁立し議席を狙いにくる。
かつて会派の幹事長を務めた尾崎氏に離党された民進はここから立て直すのは苦しそうで、都民、自民、公明が3議席を分け合うと予想。
北多摩第四選挙区(定数2)
清瀬市、東久留米市で構成される北多摩第四選挙区。
前回は自民党と民主党が2議席を分け合った無風区。
今回は都民ファーストが細谷祥子氏を擁立することで、党勢が衰えている民進は厳しい戦いになりそう。
都民と自民が議席を分け合うと予想。
島部(定数1)
大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ケ島村、小笠原村が選挙区。
伝統的に自民が強く、ほぼ一強状態。前回も2位の無所属候補に対して実に7倍もの大差をつけて圧勝した。
ここはさすがに都民ファーストといえども勝つのは厳しく、自民が着実に勝つと予想。
東京都議選市町村 情勢予想まとめ
八王子市:都民、自民、公明、民進、共産
立川市:都民、自民
武蔵野市:都民
三鷹市:都民、自民
青梅市:都民
府中市:都民、自民
昭島市:都民
町田市:都民、自民、公明、民進
小金井市:都民
小平氏:都民、自民
日野市:都民、自民
西東京市:都民、自民
西多摩選挙区:都民、自民
南多摩選挙区:都民、自民
北多摩第一選挙区:都民、自民、公明
北多摩第二選挙区:都民、自民
北多摩第三選挙区:都民、自民、公明
北多摩第四選挙区:都民、自民
島部:自民
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