2021年衆院選 埼玉選挙区情勢予想
次期衆院選の情勢予想です。本日は埼玉県の予想。
前回は自民党が15区中13区で勝利と圧勝。今回も議席を守ることができるか注目される。
埼玉１区
さいたま市見沼区（5区に属しない地域）・浦和区・緑区・岩槻区が選挙区。
かつては自民党の自民党の松永光氏の地盤であったが、２０００年に民主党の武正公一氏が初当選し、それ以降４連勝。
しかしここ最近の３回は自民党の村井英樹氏が議席を奪還しており、武正氏は前回比例復活もできなかった。
今回も軸は村井対武正という争いになり、武正氏は今回立憲民主党から出馬する。
共産党は候補を取り下げるものの維新の吉村豪介氏と無所属の佐藤真実氏が出馬。
今回は共産党の票が乗り、武正氏が勝利と予想。
当選予想
立憲民主党：武正公一
埼玉２区
川口市（本庁管内、新郷・神根・安行・戸塚・鳩ヶ谷の各支所管内及び芝支所管内の一部)が選挙区。
自民党の新藤義孝氏と民主党の石田勝之氏が競い合ってきた選挙区だが、２０１２年に石田氏はみんなの党の候補にも敗れる３位となり政界引退。
ここ３回は新藤氏が危なげなく大勝している。
今回も立憲民主党は候補者を擁立できず、共産党の奥田智子氏、維新の高橋英明氏、れいわの田島剛氏が出馬。
前回以上に新藤氏が圧勝すると予想される。
当選予想
自民党：新藤義孝
埼玉３区
草加市、越谷市の一部が選挙区。
自民党の今井宏氏と民主党の細川律夫氏が競い合ってきた選挙区だが、２００９年の総選挙で今井氏は敗れて引退。
公募で選ばれた黄川田仁志氏が選挙区を引き継ぎ、ここ最近は３連勝している。
また細川氏も2014年に比例復活もできず敗れたことで引退。
前回は立憲民主党の山川百合子氏と希望の党の三輪麻美氏が出馬する旧民進系分裂選挙となって、山川氏が２位で比例復活した。
前回は野党候補が５人乱立する選挙区だったが今回は左派系野党は山川氏に一本化された。
接戦になるが山川氏が勝利する可能性も出てきた。
当選予想
立憲民主党：山川百合子
埼玉４区
朝霞市、志木市、和光市、新座市が選挙区。
毎回自民党と民主党が接戦を繰り広げてきた選挙区だが、2012年、2014年は自民党から出馬していた豊田真由子氏が連勝中。
しかし前回は豊田真由子氏が不祥事により自民党を離党。後継として穂坂泰氏を擁立し勝利した。
今回野党は国民民主党の浅野克彦氏と共産党の工藤薫氏が出馬するが、穂坂氏には勝てないだろう。
当選予想
自民党：穂坂泰
埼玉５区
さいたま市西区・北区・大宮区・見沼区（大字砂、砂町2丁目、東大宮2丁目、東大宮3丁目及び東大宮4丁目）・中央区が選挙区。
枝野幸男氏の地盤であり、2000年以降連続当選を続けている。
今回も自民党は枝野氏に敗れ続けて３回連続比例復活の牧原秀樹氏が挑戦するが、枝野氏は立憲民主党の党首として顔が売れていることもあり、牧原氏が勝つのは困難。
枝野氏の勝利は固いだろう。
当選予想
立憲民主党：枝野幸男
埼玉６区
鴻巣市（旧川里町域を除く）、上尾市、桶川市、北本市、北足立郡が選挙区。
旧民主党時代から大島敦氏が強い地盤を持っており、2012年では自民党の中根一幸氏に敗れたものの2014年と2017年では議席を奪い返している。
今回は共産党が候補を取り下げたこともあり、大島氏がさらに有利に。
中根氏は現実的には比例復活を目指す戦いになる。
当選予想
立憲民主党：大島敦
埼玉７区
川越市、富士見市、ふじみ野市（旧上福岡市域）が選挙区。
かつては自民党の中野清氏と民主党の小宮山泰子氏が競り合っていた選挙区であり、現在は中野氏の跡を継いだ神山佐市氏が３連勝中。
今回は共産党が候補を取り下げ、前回希望の党で出馬して比例復活した小宮山氏が立憲民主党から出馬。
維新の伊勢田享子氏もある程度野党票を割ると思われるが、共産党の候補取り下げ効果もあり、今回は小宮山氏が勝利と予想。
当選予想
立憲民主党：小宮山泰子
埼玉８区
所沢市、ふじみ野市（旧大井町域）、入間郡三芳町が選挙区。
２００４年の補欠選挙で自民党の柴山昌彦氏が当選してから着実に地盤を築いており、２００９年以外は全勝。
前回も希望の党から出馬した小野塚勝俊氏に30000票余りの差をつける大勝だった。
今回は小野塚氏は無所属で出馬し、柴山氏との一騎討ちという構図になる。
共産党が候補を取り下げるが、柴山氏には届かないと予想する。
当選予想
自民党：柴山昌彦
埼玉９区
飯能市、狭山市、入間市、日高市、入間郡毛呂山町・越生町が選挙区。
自民党が強い地域で２００９年以外は全勝している。
前回は自民党の大塚拓氏がダブルスコアに近い差で大勝。
野党は立憲民主党から杉村慎治氏、共産党から神田三春氏と前回敗れた二人が出馬するが、候補者一本化ができなかったこともあり、大塚氏が安泰と予想。
当選予想
自民党：大塚拓
埼玉１０区
東松山市、坂戸市、鶴ケ島市、比企郡が選挙区。
保守層が強い地域で２００９年以外は自民党の山口泰明氏が全勝している。
今回山口氏は引退を表明し、地盤を次男の山口晋氏に引き継いだ。
対する野党は前回敗れた坂本祐之輔氏が立憲民主党から出馬。
共産党が候補を取り下げたこともあり、坂本氏勝利の可能性が高くなったか。
当選予想
立憲民主党：坂本祐之輔
埼玉１１区
秩父市、本庄市、深谷市、熊谷市（旧江南町域）、秩父郡、児玉郡、大里郡が選挙区。
小泉龍司氏の地盤が強く、自民党を離党するきっかけとなった郵政選挙では敗れたが、その後は無所属という立場ながら４連勝している。
前回も自民党推薦の今野氏とのお互い無所属で出馬する福岡１区形式の保守分裂選挙を制した。
前回勝利して公認されたことで小泉氏の地盤はさらに強くなった。
立憲民主党は島田誠氏を擁立するが、共産党も小山森也氏を擁立し、野党一本化はならず。
小泉氏の牙城を崩せるとは思えない。
当選予想
自民党：小泉龍司
埼玉１２区
熊谷市（旧江南町域を除く）、行田市、加須市、羽生市、鴻巣市（旧川里町域）が選挙区。
旧来保守層が非常に強い地域だが、２０１２年に自民党公認候補となった野中厚氏と、それに反発した森田俊和氏が争うこととなり保守分裂となった。
野中氏が３連勝中だが、森田氏も無所属ながら2012年、2014年と健闘し、希望の党から出馬した前回はついに約500票差まで迫った。
今回森田氏は立憲民主党から出馬し、共産党も候補者を取り下げて一騎討ちという構図になった。
今回は森田氏が勝利する可能性の方が高そうか。
当選予想
立憲民主党：森田俊和
埼玉１３区
春日部市（旧庄和町域を除く）、越谷市（3区に属しない地域）、久喜市（旧久喜市・菖蒲町域）、蓮田市、白岡市、南埼玉郡が選挙区。
自民党の土屋品子氏が２００９年以外全勝しており、前回もダブルスコア近い大差で圧勝。
今回野党側は立憲民主党が三角創太氏、共産党が赤岸雅治氏を擁立するが、二人とも新顔で土屋氏を脅かすような存在にはならないだろう。
当選予想
自民党：土屋品子
埼玉１４区
八潮市、三郷市、幸手市、吉川市、春日部市（旧庄和町域）、久喜市(旧栗橋町・鷲宮町域）、北葛飾郡が選挙区。
三ッ林幸三氏から三ッ林弥太郎氏、そして三ッ林隆志氏と親子３代で地盤を守っていた選挙区。
２００９年は民主党の中野譲氏が議席を奪ったが、ここ３回は三ッ林隆志の弟の三ッ林裕巳氏が連勝している。
今回野党側は前回希望の党から出馬した鈴木義弘氏が国民民主党から出馬し、共産党も田村勉氏を擁立する。
この構図なら三ッ林が再び勝利する可能性が高い。
当選予想
自民党：三ツ林裕巳
埼玉１５区
さいたま市桜区・南区、川口市（2区に属しない地域）、蕨市、戸田市が選挙区。
２００３年の総選挙から新設された選挙区で、自民党の田中良生氏と民主党の高山智司氏が競り合ってきた。
今回は５度目の対決となるが、前回は田中氏が大勝。ここ３回は高山氏に比例復活も許していない。
高山氏は今回出馬せず、立憲民主党は新人の高木錬太郎氏を擁立し、維新は沢田良氏を擁立。
最近強さを見せている田中氏が今回も勝利するだろう。
当選予想
自民党：田中良生
埼玉選挙区予想まとめ
埼玉１区：立憲
埼玉２区：自民
埼玉３区：立憲
埼玉４区：自民
埼玉５区：立憲
埼玉６区：立憲
埼玉７区：立憲
埼玉８区：自民
埼玉９区：自民
埼玉１０区：立憲
埼玉１１区：自民
埼玉１２区：立憲
埼玉１３区：自民
埼玉１４区：自民
埼玉１５区：自民
自民８、立憲７
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