2018年自民党総裁選 情勢予想

2018年自民党総裁選 情勢予想

自民党総裁選が9月7日に告示、9月20日に投開票が行われます。

 

安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちになると言われていますが、この自民党総裁選の予想を行います。

 

 

まず自民党総裁選は衆参国会議員票(405票)と党員・党友票(405票)で争われ、過半数を取った候補者が自民党総裁、つまり次期総理大臣に選ばれます。

 

現在の報道によると安部首相は細田派94人、麻生派59人、岸田派48人、二階派44人など党内の主要派閥から支持を得て、石原派や衆院の竹下派なども加え、320票近くを固めたと見られています。

 

 

一方石破氏は、まず自身の石破派20人と参院の竹下派20人に無派閥議員を加えた50名前後。

 

そして出馬を模索しているという野田聖子氏は推薦人20人を集めるのも厳しそうな情勢。

 

 

以上のことから議員票では圧倒的に安倍首相が優勢で、正直これだけでも大勢は決しつつあります。

 

仮に安倍首相が議員票で現時点で固めたと見られる320票を取り、それ以外の85票を全て石破氏が取ったとしても(これでも大分石破氏に甘い見積もりですが)、党員・党友票では逆に石破氏が320票以上を取らなければ勝てない。

 

 

これは割合にして8割近くになり、いくら地方で人気がある石破氏といえどほぼ不可能な数字でしょう。

 

2012年の総裁選では安倍首相より石破氏の方が地方票は多かったですが、それでも安倍首相が87票に対して石破氏が165票の2倍程度。

 

 

安倍首相が首相でなかった時の総裁選で2倍の差ですから、首相になって国政選挙で圧勝を続けている今の立場では地方票もさらに差が縮まっているか、もしかしたら逆転して安倍首相の方が有利な可能性もある。

 

 

反安倍首相の野党支持者は「安倍以外なら誰でもいい」と言わんばかりに石破氏を応援しているようですが、実際に投票をするのは2年以上自民党員でいる人のみです。

 

ネット上などで盛んに石破氏を応援している野党支持者には投票権がないのです。

 

 

自民党員の立場から見れば安倍首相は総理着任以降、選挙に勝ち続け政策面でも着実に成果を残してきているように見えているでしょう(反安倍勢力にとってはまさに余計な成果なのでしょうが・・・)。

 

そんな自民党員が投票した結果、8:2の割合で石破氏が取るということはほとんど考えられません。

 

 

石破氏は少しでも巻き返すために政策討論に持ち込もうとしたり、あの手この手で一発逆転を狙った勝負の土俵に安倍首相を乗せようとするでしょう。

 

しかし安倍首相はのらりくらりとかわし続けるはず。

 

8/20時点でまだ出馬表明をしていないのもその作戦のうちの一つだと思われます。

 

 

安倍首相にとってはほぼ勝ちの決まった選挙。

 

サッカーで大量リードをした後半終了間際に、残り時間を潰すような段階です。

 

そんな状況で無理して攻める必要がないのは明白。

 

 

安倍首相は淡々と総理としての実務や外交を行いつつ、投開票日にすんなり当選。

 

そんな流れになることでしょう。

 

 

 
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