2016参院選情勢分析 比例代表議席予想

2016参院選 比例代表情勢予想

選挙区に比べかなり予想の難しい比例の予想だが、各党の目安議席数だけでも予想しておきたい。

 

投票率は衆参ダブル選はなく13年参院選、14年衆院選と同程度の50%台前半と想定する。

 

 

自民党

 

自民党は直近3回の国勢選挙が、1660万〜1840万なので少し多めにレンジをとって1600万〜1900万の間。

 

よって16〜19議席ほどのレンジに収まると予想される。

 

 

民主維新新党もインパクトがなく、かといって自民に大きく風が吹く様子もない。

 

すでに決定した今井絵理子氏や比例での出馬が噂される乙武洋匡氏など目玉候補を擁立して票の積み増しを狙っているが、今の党勢を考慮すると無難に17議席ほどになるだろう。

 

 

6/20更新:青山繁晴氏が出馬表明。情勢も鑑みて18議席に予想を修正

 

 

公明党

 

強固な組織票を持つ公明党は票がぶれないのでかなり読みやすい。

 

過去数回の選挙を見ても700万〜800万票に収まるのが有力とみる。

 

つまり予想は7議席。

 

 

民進党

 

合併が成立した民進党だが世論調査を見ても国民の期待はそれほど高くない。

 

とはいえ合併前の民主+維新の支持率合計よりは伸びているので期待している人も一部はいるのだろう。

 

 

民主党単独ならば二桁も厳しい情勢であったが新党になったことで1000万票は超えてくるのではないか。

 

しかしその上にどこまで積み増せるかは未知数。多くの期待はできないだろう。

 

予想としては10議席。

 

 

共産党

 

一人区での候補者取り下げを表明した共産党。

 

近年力を増していたが候補者を取り下げるとそれだけ比例票が稼げなくなるのは選挙の常識。

 

31ある一人区のほぼ全てで取り下げるとなると比例票はかなり減るかもしれない。

 

 

ただし固い共産党支持勢力は野党共闘と一人区取り下げを支持しており、共産党候補者がいなくても真面目に選挙に行く人が多いだろう。

 

そう考えると公明票と同等の800万票近く取れるかもしれない。

 

一人区取り下げで比例票がどれだけ減るかはかなり読みずらいが現時点の予想は7議席。

 

 

社民党

 

現党首の吉田と前党首の福島が改選を迎える。

 

しかし社民党が比例で2議席取るのはかなり厳しく、120万票ほどが目安の1議席を取るのが精いっぱいか。

 

つまり現党首VS前党首でより多く票を取った方が生き残るというガチンコ対決となる。

 

 

生活の党と山本太郎となかまたち

 

小沢チルドレンと山本太郎と仲間たちの小政党。

 

個人としては選挙区で強い議員が多いのだが比例で広く票を集められる党かというとそうでもない。

 

 

民主維新の新党に票を奪われるであろうし、小沢、山本以外はそもそも新党に吸収されるかもしれない。

 

比例議席獲得は難しいだろう。

 

 

おおさか維新の会

 

大阪では無敵状態のおおさか維新だが党名に「おおさか」がつくこともあり全国から幅広く票を集められる政党にはなっていない。

 

できたばかりで候補者を擁立するのも四苦八苦している印象がある。

 

 

だが近畿圏中心に票を集めて500万票以上は取れるだろう。

 

橋下氏出馬という切り札を切り、党名を「日本維新の会」に戻すなどすれば大躍進も考えられるが参院選単独だと橋下氏が出てくるとは思えず今回は考慮しない。

 

予想としては5議席。

 

 

日本のこころを大切にする党

 

2014で大敗して以来、実力者の平沼、園田が離党したり党名変更をしたりと迷走ぶりが見える日こころ。

 

しかし保守層の人気は根強く、自民よりもさらに右寄りの保守層からは支持を得そう。

 

 

年末の日韓慰安婦合意に反発した保守層もおり、自民支持層が一部日こころに流れることも考えられる。

 

西村、中山と名と実績のある保守政治家を比例に立てるため1議席は狙えるかもしれない。

 

 

6/20更新:情勢を鑑みて0議席に予想を修正

 

 

支持政党なし

 

ダークホースとなりうるのが政党名「支持政党なし」

 

支持政党が無い人に対して「支持政党なし」と書かせて自らの党の票にしようとするせこい作戦だが、2014衆院選の北海道ではなんと社民や次世代を上回る4,2%の得票率を叩き出している。

 

前回は北海道のみでの擁立だったが、もし参院全国比例で立てて前回同様4,2%ほど取れれば議席獲得どころか2議席目も伺える。

 

 

しかし政党要件を満たしていない「支持政党なし」が参院選比例で候補者を擁立するには10人以上擁立することが要件となる。

 

供託金は一人600万円必要になるため合計で6000万円用意しなければ参院選比例に出馬することはできない。

 

金の問題と、そもそも取れるかわからない議席のために6000万円用意するメリットはあるかというのが一番の問題だろう。

 

 

予想としては0議席。

 

というかこういう作戦に有権者は引っかからないでほしい・・・。

 

 

その他小政党

 

日本を元気にする会、新党改革、改革結集の会、幸福実現党などの小政党はいずれも0議席と予想する。

 

 

結果をまとめると

 

自民党:18
公明党:7

 

民進党:10
共産党:7
社民党:1

 

おおさか維新:5

 

 

以上が現時点での予想である。

 

 

 

 
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