コスタリカ方式とは
選挙についてある程度知ってくると、コスタリカ方式という単語を目にする機会が出てきます。
当サイトの選挙予想でも出てきますので、このコスタリカ方式とはどういう意味なのかを軽く紹介しておきます。
コスタリカ方式とは簡単に言えば「同じ選挙区に同じ政党から候補者が二人いる場合、一人を小選挙区から出馬させて一人を比例上位にまわす。そして次の選挙では小選挙区と比例を交代させる」という仕組みです。
つまりどこかの選挙区で同じ党のAさんとBさんが二人とも出馬したいという場合に、今回の選挙では小選挙区にAさんを出してBさんを比例で優遇。
次の選挙ではBさんを選挙区で出してAさんを比例優遇。これを繰り返すわけです。
これは小選挙区制特有の選挙戦術であり、小選挙区比例代表並立制導入当時の自民党幹事長であった森喜朗が国会議員が同一選挙区における連続立候補を禁じたコスタリカの選挙制度を参考にして命名されました。
一見上手い調整ができるように思えますが、一人を比例優遇することにより、同ブロックの他選挙区で比例復活できる枠が一つ減るということにもなるので濫用しすぎると他候補の反発を招くことにもなります。
ですので、どちらかというと苦肉の策の調整といったような戦術になります。