衆院2補選 分裂含み、自民苦悩

衆院2補選 分裂含み、自民苦悩

 ■東京10区 小池ブーム 都連に傷痕

 

 ■福岡6区 菅長官・麻生氏の代理戦

 

 8月に発足した自民党の新体制で初陣となる衆院東京10区と衆院福岡6区のダブル補欠選挙(10月23日投開票予定)。いずれも保守系の分裂含みとなり、候補者選定に苦慮している。

 

 ◆態勢整わず

 

 東京都知事選で小池百合子知事と敵対した自民党都連には傷痕が残る。会長だった石原伸晃経済再生担当相ら幹部が一斉に辞任し、補選の態勢は整っていない。

 

 そのため党本部主導で公募を実施し、候補者選定を進める方針だ。二階俊博幹事長は「撃ち方やめだ」として小池氏との関係修復に動く。「小池ブーム」の中で勝てる候補を探すのは至難の業だからだ。

 

 一方、小池氏側は自身の議員辞職に伴う補選だけに候補者擁立を模索する。小池氏に近い若狭勝衆院議員(比例東京)の出馬が取り沙汰されるが、若狭氏は都副知事就任にも意欲を示し、態度ははっきりしていない。

 

 民進党は、元NHK記者の新人、鈴木庸介氏の公認を決めており、自民党が分裂すれば漁夫の利を得る可能性もある。自民党では「小池氏の意向に逆らうことはできない」(幹部)として、小池氏の意中の候補に一本化する案が出ている。

 

 ◆遠い一本化

 

 鳩山邦夫元総務相の死去に伴う補選には、邦夫氏の次男で福岡県大川市長の二郎氏が出馬を表明している。党福岡県連は蔵内勇夫県連会長の長男、謙氏の公認を党本部に申請。二階氏は30日の記者会見で「できるだけ早く一本化になることを期待する」と述べたが、収拾はついていない。

 

 二郎氏を支援する本村康人久留米商工会議所会頭らは30日、党本部で古屋圭司選対委員長と面会した。二郎氏の公認を要請すると、古屋氏は「慎重に対応する」と聞き置いたが、本村氏は記者団に、「公認がなくても二郎が勝つが、筋が通らない」と述べ、今後も公認を求める考えを示した。

 

 一方、古屋氏は23日に都内のホテルで蔵内謙氏と面会し、暗に出馬辞退を求めた。党独自の調査で蔵内氏の支持が二郎氏を大きく下回ったためだ。党幹部は「鳩山家の弔い合戦には勝てない」として蔵内氏の不出馬を模索するが、蔵内氏は古屋氏の要請に首を縦に振らなかった。党県連は「公認申請の手続きに瑕疵(かし)はない」として、引き続き蔵内氏の公認を求めている。

 

 事態を複雑にしているのが、“大物の代理戦争”の様相を呈していることだ。二郎氏には、邦夫氏が主宰していた派閥横断グループ「きさらぎ会」が支援に乗り出した。100人以上の国会議員に支援呼びかけの文書を送付。同会の顧問は菅義偉官房長官が務める。二郎氏は二階氏とも面会済みで、激励を受けた。

 

 これに対し、蔵内氏の選対本部長には麻生太郎副総理兼財務相(福岡8区)が就任。中選挙区時代に現6区を地盤としていた古賀誠元幹事長も支援する。

 

 党本部では二郎、蔵内両氏が無所属で出馬し、勝者を事後公認する案も浮上。ただ、民進党は在チェンナイ日本総領事館元職員の新人、新井富美子氏を擁立するため、共倒れの懸念もある。

 

引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160831-00000076-san-pol

 

 

衆院補選はどちらも与党が分裂含みになりそうですね。

 

福岡6区は故・鳩山邦夫元総務相の地盤。

 

次男の鳩山二郎氏と党県連が推薦する蔵内謙氏との分裂状態になっています。

 

 

党本部の世論調査では二郎氏が大きくリードしているということもあり、党本部は二郎氏に一本化したいと思われます。

 

ただ鳩山邦夫氏の地盤であり、2014衆院選でもトリプルスコアに近い得票数で圧勝しているので、一本化されてもされなくても二郎氏の勝利は固いと思われます。

 

 

東京10区は小池氏が都知事に転身したことで空白になりました。

 

小池氏がもし新党を立ち上げるなどして独自に候補を擁立することになれば分裂ということになります。

 

 

しかし都知事選で小池氏が圧勝した後は自民党側も小池氏の側も余計な対立は控える空気があり、こちらは分裂にはならないと予想します。

 

現在自民党は東京10区補選の候補者を公募しているようですが、もし小池氏が候補者を擁立するのであればそちらに乗っかるのではないでしょうか。

 

 

逆に小池氏が静観するようであれば、公募により選ばれた候補者が順当に勝つと予想されます。

 

どちらになるかというと私は後者の方が可能性は高いかなと思っています。

 

 

 
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